はいどうも皆さんこんにちは、モノコーラカードゲーム研究所 ブログ支部へようこそ!
今回は、マスターデュエルにおける《斬機サーキュラー》1枚を初動とした先攻ワンキルデッキ『斬機クロックワンキル』を紹介していきたいと思います。
動画での解説はこちら
『斬機クロックワンキル』とは
今回のデッキは、斬機サーキュラーを1枚初動に据えた、先攻ワンキルデッキです。
『斬機クロックワンキル』の特徴は?
このデッキにはいくつかの特徴があります。
- 手札1枚から先攻ワンキル出来るため、他の先攻ワンキルと比べて安定しやすい
- デッキの自由枠が多いので、誘発や誘発対策札を入れやすい
- こちらの行動を誘発で止められても、貫通しやすい
- デッキに眠っていて欲しいカードを素引きしてもケアがしやすい
では、これらの特徴も含めて、解説していきます。
デッキレシピと簡単な解説
はい、今回のデッキレシピはこちらです。
※それぞれの画像をクリックするとカードデータベースが別タブで開かれます。
メインデッキは40枚、EXデッキは15枚です。
では、このデッキのキーカードをピックアップしていきます。
斬機サーキュラー
今回のデッキの最強初動です。
召喚権を使わず、デッキからコストで好きな斬機モンスターを落としながら特殊召喚することが出来ます。
更にこのカードの横に別の斬機が出ると、好きな斬機魔法・罠をサーチすることが出来ます。
ちなみに今回サーチしてくるのは《斬機方程式》という、斬機専用の死者蘇生です。
サイバース・クロック・ドラゴン
サイバースソリティアの着地点になりがちなモンスターです。
《クロック・ワイバーン》とリンクモンスター1体以上を素材とする融合モンスターで、融合素材としたリンクモンスターのマーカーの数だけデッキトップを墓地へ送ることが出来ます。
そしてその後、墓地へ送った枚数×1000ポイント、攻撃力がアップします。
この効果を使い、自分のデッキを全て墓地へ送り、攻撃力を爆上げすることでワンキルが成立します。
ですが、場のリンクモンスターをいくら素材としたところで、デッキを何十枚も墓地へ送るのは厳しいのではないかと思うかもしれません。
しかし、それを解決してくれる素晴らしいカードが存在します。
クロック・リザード
神です。
サイバース族モンスター2体で出せるリンク2のモンスターで
自身をリリースすることで墓地の融合モンスターを一旦EXデッキに戻し、その後墓地から素材を除外して再度融合召喚しなおすことが出来ます。
つまり、このカードで墓地の大量のリンクモンスターを素材として《サイバース・クロック・ドラゴン》を出しなおせば、大量に墓地肥やししつつ攻撃力を爆上げできるわけです。
カタパルト・タートル
我らが最強の亀です。
いつの時代の先攻ワンキルも、お前と共にあった。
1ターンに1度、自分の場のモンスターをリリースすることでそのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与えるという、非常にシンプルかつ殺意の高い効果を持っています。
《サイバース・クロック・ドラゴン》の攻撃力は《クロック・リザード》の力を借りて20,000を簡単に超えますので、亀で射出してあげると相手のLPは消し飛びます。
コンボの着地はわかっていただけたと思いますが、問題はこの亀をどうやって用意するか。
今回の展開ルートだと《サイバース・クロック・ドラゴン》を出した時点でEXデッキを使いきってしまっています。
そのため今回は次のカードを用いて墓地から亀を蘇生することにしました。
混源龍レヴィオニア
かつてデュエルリンクスで猛威を振るっていたモンスターです。
墓地の光か闇のモンスターを3体除外することで手札から特殊召喚出来ますが
- 光のみ:死者蘇生
- 闇のみ:ランダムハンデス
- 場のカードを2枚選んで破壊
と言った感じで、除外したカードの種類によって特殊召喚成功時の効果が変わります
今回使うのは、光属性のモンスター3体を除外して特殊召喚した際に使える
「自分の墓地からモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する」
という効果です。
しかし、《サイバース・クロック・ドラゴン》によって当然墓地に落ちているこのカードをどうやって手札に回収するんでしょうか。
墓地から効果を使えて、墓地からレヴィオニアを回収出来る、そんな都合の良いモンスターなんて…
輝光竜セイファート
いました。
このカードは、墓地から自身を除外することで、墓地の光か闇のドラゴン族・レベル8モンスターを手札に加えることが出来ます。
これで墓地から《混源龍レヴィオニア》を回収するわけですね。
展開ルート解説
では、実際の回し方の手順を見ていきましょう。
※略語解説
NS→通常召喚
SS→特殊召喚
以下の場合は失敗
- サーキュラーにアクセス出来ず、召喚権を使わずにディサイプル+斬機2体という盤面を作れない
- 嵐竜の聖騎士とサイバネット・リチューアルの2枚を素引きしていて、かつアディオン、サブトラを素引きしていない場合
- 上記のケースを除き、カタパルトタートル、セイファート、嵐竜、リチューアルのいずれか3枚を素引きしている場合
通常ルート
初動:サーキュラー1枚、またはスモール・ワールド1枚と手札コスト(展開ルートに絡まないカード)
《スモール・ワールド》を用いて《斬機サーキュラー》をサーチする場合、《ガッチリ@イグニスター》を中継することをおススメします。
※ガッチリ@イグニスターが初手にいた場合、ガッチリ→ヴェーラー→サーキュラーという流れでサーチが出来ます。
- サーキュラーの効果を発動し、シグマをコストにSS
- シグマの効果を発動し、墓地からSS
- サーキュラーの効果で斬機方程式サーチ
- サーキュラー1体でディサイプルSS
- 斬機方程式を発動しサーキュラーを墓地からSS
- サーキュラー1体でディヴォーティーをSS
- ディサイプルの効果を発動し、ディヴォーティーをリリース。1枚ドローして1枚デッキに戻す(この時引きたくないカードをデッキに戻す)
- ディボーティーの効果でトークンを2体生成
- ディサイプルとトークンの2体でサイバース・ウィッチをSS
- トークン1体でリングリボーをSS
- サイバース・ウィッチの効果を発動し、墓地の斬機方程式を除外。デッキから嵐竜の聖騎士とサイバネット・リチューアルをサーチ
- ウィッチの効果で墓地からサーキュラーをSS
- リチューアルを発動し、場のサーキュラーをコストに嵐竜の聖騎士をSS
- ウィッチとリングリボーの2体でウィキッドをSS
- 嵐竜の聖騎士の効果を発動し、ウィキッドのリンク先にコード・エクスポーターを手札・デッキからSS
- ウィキッドの効果を発動し、墓地の嵐竜の聖騎士を除外。デッキからダイアをサーチ(素引きしていたなら圧縮目的で適当に持ってくる)
- ダイアNS。効果を発動し、墓地からサーキュラーを蘇生
- ダイアとサーキュラーとシグマの3体でダランベルシアンをSS
- ダランベルシアンの効果を発動し、デバッガーをサーチ
- ダランベルシアンとエクスポーターの2体でコード・トーカー・インヴァートをSS
- インヴァートの効果でリンク先にデバッガーをSS。墓地へ送られたエクスポーターの効果で墓地からサーキュラーをSS
- デバッガーの効果でマイクロ・コーダーをサーチ
- インヴァートと手札のマイクロ・コーダーの2体でコード・トーカーをSS
- 素材となったマイクロ・コーダーの効果でサイバネット・マイニングをサーチ
- サイバネット・マイニングの効果を発動し(カタパルト・タートル、セイファート素引きの場合はそれをコストにする)、デッキからワイバーンをサーチ
- ウィキッドとコード・トーカーの2体でクロック・スパルトイをSS
- スパルトイの効果でサイバネット・フュージョンをサーチ
- デバッガー1体でベイルリンクスをSS
- ベイルリンクスの効果で転生炎獣の聖域をサーチ
- サーキュラー1体でベイルリンクスをSS(2体目)
- ベイルリンクス2体でサンライトウルフをSS
- 転生炎獣の聖域を発動
- サンライトウルフ1体でサンライトウルフをSS
- サイバネット・フュージョンを発動し、スパルトイと手札のワイバーンを素材にサイバース・クロック・ドラゴンをSS
- クロックドラゴンの効果を発動し、デッキの上からカードを墓地へ送る
- クロックドラゴンとサンライトウルフの2体でクロック・リザードをSS
- リザードの効果を発動し自身をリリース。墓地のクロックドラゴンをデッキに戻し、その後墓地のモンスターを素材にクロックドラゴンを再度SS(この時、デッキ枚数を確認。その枚数と素材とするリンクモンスターのリンクマーカーの数の合計が同じになるようにする。1枚足りなくても可。ただし素材を多く選び過ぎると墓地肥やし効果が発動しない)
- クロックドラゴンの効果を発動し、デッキがなくなる
- 墓地のセイファートの効果を発動し、墓地からレヴィオニアを回収
- 墓地の光属性モンスター3体を除外し、レヴィオニアを回収をSS
- レヴィオニアの効果を発動し、墓地からカタパルトタートルをSS
- カタパルトタートルの効果を発動し、クロックドラゴンをリリース。その攻撃力の半分のダメージを与える
……なっがい。
これでも、僕のチャンネルで紹介しているソリティアの中ではかなり短い方なんですよね。文章にすると余計に長く感じます。
初手マイニングルート
初動:サイバネット・マイニング+手札からSS出来るサイバース族(アディオン、サブトラ、ガッチリ)orワイバーン
※手順18までは通常ルートと同様。ただしワイバーン素引きの場合、サーチ先をアディオンかサブトラに変更
カタパルト・タートル、セイファート素引きの場合はそれをコストにしましょう。
- ダランベルシアンの効果を発動し、ワイバーンをサーチ
- ダランベルシアンとエクスポーターの2体でコード・トーカー・インヴァートをSS
- インヴァートの効果でリンク先にワイバーンnをSS。墓地へ送られたエクスポーターの効果で墓地からサーキュラーをSS
- ワイバーンの効果でトークンを生成
- インヴァートとウィキッドの2体でクロック・スパルトイをSS
- スパルトイの効果を発動し、サイバネット・フュージョンをサーチ
- トークン1体でベイルリンクスをSS
- ベイルリンクスの効果で転生炎獣の聖域をサーチ
- サーキュラー1体でベイルリンクスをSS(2体目)
- ベイルリンクス2体でサンライトウルフをSS
- 転生炎獣の聖域を発動
- サンライトウルフ1体でサンライトウルフをSS
- サイバネット・フュージョンを発動し、サンライトウルフとスパルトイとワイバーンを素材にサイバース・クロック・ドラゴンをSS
- クロック・ドラゴンの効果でデッキトップを4枚墓地へ送る
- 手札のアディオンorサブトラorガッチリの効果を発動。クロック・ドラゴンを対象として、特殊召喚
- クロック・ドラゴンとアディオンorサブトラorガッチリの2体でクロック・リザードをSS
以下、通常ルートと同様。
展開のケアについて
勿論、上記の通りに全て上手く回るとは限りません。
- 嵐竜の聖騎士、サイバネット・リチューアルを素引きしてしまう
- サーチ先を素引きしすぎてデッキ圧縮しきれない
- 誘発を食らってしまう
これらのケアについてお話しします。
嵐竜の聖騎士、サイバネット・リチューアルの素引きケア
《嵐竜の聖騎士》と《サイバネット・リチューアル》は、片方が手札に合った時点で展開ルートが破綻します。
なぜなら、《サイバース・ウィッチ》のサーチ効果が発動出来なくなることで、それと連動して墓地からの蘇生効果も使えなくなってしまうからです。
②:このカードの①の効果を発動したターンの自分メインフェイズに、自分の墓地のレベル4以下のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
つまり、モンスターのリソースがかなり減ってしまい、リンクモンスターの数が稼げなくなってしまうのです。
ですが、このデッキには一度だけ、手札のカードをデッキに戻せるタイミングがあります。
それが展開ルートの手順7です。
《リンク・ディサイプル》の効果で、リンク先の《リンク・ディヴォーティー》をリリースし、1枚ドローして1枚デッキに戻すシーンです。
この時、素引きしてしまっていた嵐竜かリチューアルをデッキに戻すことが出来ます。
勿論、《コード・エクスポーター》や《マイクロ・コーダー》など、素引きすることで1枚損するカードなどを戻すことも出来ます。優先すべきは上記2枚ですけどね。
サーチ先を素引きしすぎた場合のケア
これについては、正直触れる必要もあまりないかもしれません。
というのも、これについてはある程度自動的にケア出来るからです。
今回のデッキには、《ライトロード・メイデン・ミネルバ》が採用されています。
このカードは、今回のデッキの救世主です。
というのも、2枚とか3枚とか、余り引きたくないカードを素引きしてしまった際、稀にクロックドラゴンの効果でデッキが削り切れないことがあるんですよね。
よほど下振れた場合ですし、その残ったデッキ数枚の中にレヴィオニアやセイファートがドンピシャで残っている可能性は限りなく低いです。
ですが、やっぱり不確定要素があるのはソリティアデッキとして美しくないということで、今回ミネルバを採用しました。
ミネルバは、墓地へ送られると1枚追加でデッキトップを墓地へ送ってくれます。
これで、あと1枚デッキが残ってしまった!というケースですらケア出来るわけですね。
これは強制効果なのでこちらがどうこうする話ではありません。
誘発を食らってしまった場合のケア
これに関しては、相手の誘発のうちどころによってはもうどうしようもありません。諦めましょう。
ですが、そういう言い方をしたということは、逆に相手の誘発のうちどころによってはケアできるということです。
まず、サーキュラーの特殊召喚などに刺さる誘発はあまりありません。γぐらいですが、無視します。
ランク戦などをやっていて体感最も多く誘発をぶつけられたのは、手順3のサーキュラーで斬機方程式をサーチするタイミングです。
これは、相手がこっちの止めどころを分かってないだけなのでこのデッキが別に強い訳じゃないです。
では、このタイミングで誘発を投げられたらどうするのか。
簡単です。《斬機アディオン》か《斬機サブトラ》がいればそれを手札から特殊召喚するだけです。
この2枚は、自分か相手の場にモンスターがいれば手札から特殊召喚が出来ます。条件が緩すぎです。
なので、このカードたちが実質斬機方程式になります。
斬機方程式の役割は、サイバース族モンスターを1体増やすというものですからね。
それ以外のところに誘発をぶつけられた場合でも、モンスター1体分の損であればこれらのカードで補えます。
…が、例えばウィキッドでダイアをサーチする瞬間や、ダランベルシアンでデバッガーやワイバーンをサーチする瞬間。
これらを止められた場合、マイニングを素引きでもしていない限りどうしようもありません。
諦めましょう。
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました!
今後も本ブログやYouTubeにて情報を更新し続けていきますので、よろしくお願いいたします!
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